■Dynaudio History
1977年に設立されたディナウディオは、独自のクロスオーバーを使いながらも初めはOEMユニットを使用していました。共同設立者の一人であり現在のオーナーであるヴィルフリート・エーレンホルツによれば、本当に優れたスピーカーを作る唯一の方法は独自の自社製のドライバー・ユニットを開発することだということが技術的な背景からわかっていたといいます。
“OEMユニットを使っていると、その開発レベルにつねに依存していなければなりません。けれども彼らには供給されるユニットよりもはるかに先を行くアイデアを持っていましたし、市場のクオリティ・エンドを見詰めてゆくというのがつねに彼らの姿勢でもあったのです。設立以来3年の間にディナウディオの製品は、すべて社内のR&Dチームによって開発された自社製のユニットになりました”。
この時点でディナウディオは他のスピーカー・メーカーに対してもユニットの供給を始めます。エーレンホルツは言います。“スピーカー・メーカーはたくさんありますが、ユニットが供給できるところはわずかですし、クオリティ・エンドとなるとさらに数えるほどしかありません。その意味でユニットを作るようになったということは大きな成功だったといえます”。
エーレンホルツは、スピーカーの心臓はドライバー・ユニットであるという不動の信念を持っています。“ユニットはディナウディオが成功を収めた鍵なのです。低歪率でダイナミック・レンジが広くパワー・ハンドリングに優れた高性能なユニットだったからです。彼らには先進的な技術がありましたから、初めからクオリティを拡大しまたそのことを強調し続けてきました。もちろんクオリティは安くはつきませんから、ユーザーにはトップ・クラスのテクノロジーに予算を費やすかもっと安くて性能の劣るものを選ぶかという選択を迫ることになります。ディナウディオではつねに妥協というものの余地はないと考えてきましたし、ディナウディオの名がトップ・クオリティを持たない製品と同列に並べられることを許しません”。
ディナウディオの製造部門はデンマークのスカンデルボルグにあり、ここで生産とR&Dの両方が行われています。また世界のセールスやマーケティング、輸出などはドイツのハンブルクが指揮を取っています。ドライバー・ユニットは最近拡張された工場の研究室レベルの環境下で製造されていますが、ハイクオリティ・キャビネットの製造は全てドライバー部門とは別の専用の木工場で行われます。
工場ではまた、品質コントロールに膨大な比重がかけられています。各ユニットは素材から完成品にいたるまで厳重な検査を受けます。品質コントロールを可能なかぎり高度なレベルに維持するため、ディナウディオでは最高級の素材だけを使用し、また外部からのパーツを使うことはほとんどありません。エーレンホルツは言います。“クオリティを改善する唯一の方法はディテールに集中することだと我々は信じています。クロスオーバーの後ろのレイアウトでさえ音質にとって重要なのですから、妥協を避けるために自分達にできるだけのことはするのです”。
■Dynaudio ホームラウドスピーカーシステム
有機的サウンド-完璧なまでに自然、リアル、そしてダイナミック:高音は鋭すぎず低音は割れることなく「響き」の正確なバランスによりDynaudioモデルはほかでは味わうことができない音楽体験をお届けします。
ジャズ、ポップ、ロック、クラシック、もしくは最新映画のサラウンド音響効果までジャンルを問いません。そして音源がCD、DVD、インターネットラジオであろうとレコードであろうと関係ありません。
自然なバランスでの音の再現性はただ単に「音を聞く」から「音楽を体全体で感じて経験する」ことを可能にしました。Dynaudioのラウドスピーカーで「音」は息を吹き返します。このレベルに到達するまでには長年のDynaudio独自の技術開発の経験が必要であり、その歴史こそが他のラウドスピーカーとは一線を画す所以なのです。
Dynaudioモデルはこの高い技術力だけではありません。厳選された木材や塗料など、何十年も長持ちするキャビネット製作にも長年研究を重ねてきました。
商品説明
Dynaudio Evoke 10凝縮されたテクノロジーが冴えるコンパクト・モデル
Evoke 10は、シリーズ中最も小型の2ウェイ・ブックシェルフ型です。高さ31.5cm、幅18cmというサイズは小空間での再生にうってつけなだけでなく、壁掛けやマルチチャンネルのサテライトなど幅広い用途にお使いいただけるバーサタイルな対応力が魅力です。コンパクトなうえ6.7kgという手頃な重量は、スタンドの選択にも悩むことがありません。
ウーファーは新開発のEsotec+。口径14cmのMSP(珪酸マグネシウム・ポリマー)ワンピース・コーンは0.4mmという厚さに抑えて軽量化を図り、炭酸ストロンチウム・フェライト+・セラミック・マグネットで強力に駆動します。ボイスコイルは38mm径のピュアアルミで、ボビンにはグラスファイバーを使用しました。またスパイダー型のダンパーはノーメックス製です。
トゥイーターにも新開発のCerotarを搭載しています。28mmのソフトドームに加え、振動板の内側に特殊なインナードームHexisを装備。エアフローを改善して滑らかなレスポンスと共振の排除を実現します。マグネットはウーファーと同様炭酸ストロチウム・フェライト+・セラミックです。
クロスオーバーは1.4kHzで、スロープは2次。インピーダンスは使いやすい6Ωとしています。なお仕上げは4種類からお選びいただけます。
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仕様
感度:84dB(2.83V / 1m)IEC電力処理:160W
インピーダンス:6Ω
周波数応答(±3dB):47Hz~23kHz
ボックス:バスリフレックスリアポート
クロスオーバー:2ウェイ
クロスオーバー周波数:1400Hz
ウーファー: 14cm MSPコーン
ツイーター: Hexis付き28mmセロター
重量:6.7kg
寸法(幅x高さx奥行き):180x315x266mm
グリル付きの寸法(幅x高さx奥行き):180x315x277mm